pHとは

HOME > お役立ち情報 > pHとは
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
pHとはpotential of Hydrogenの省略で、溶液中の水素イオン指数を表す単位です。水素イオンモル濃度の逆数の対数を数値化したものがpH値となり、以下の式で表されます。
pH=log10(1/[H+])

溶液の酸性およびアルカリ性は溶液中の水素イオン濃度([H+])と水酸化物イオン濃度([OH-])の量により定まります。水素イオン濃度が高い
ほど酸性が強く、水酸化物イオン濃度が高いほどアルカリ性が強くなります。
一般的にpH 値は0~14まであり、pH7の中性を基準に小さいpH 値は酸性、大きいpH 値はアルカリ性を表します。





弱緩衝液について
溶液に酸・アルカリ性物質が加えられた時に生じるpH 変化を抑えようとする性質が緩衝能です。強酸・強アルカリ性の希薄液(1N)、蒸留水、水道水、雨水等は緩衝能が弱く弱緩衝液と言われます。試験紙は濾紙に指示薬を含浸させており、指示薬自体が酸性またはアルカリ性です。従って弱緩衝液に試験紙を浸すと、指示薬が溶出し溶液のpH 値を変化させ、正確に測定できない場合があります。
このため弱緩衝液のpH 測定にはポータブルpHメーター HUMMING PROBEを、試験紙ではストリップpH 試験紙またはスティックpH 試験紙をお勧めします。指示薬が試験紙のセルロース変色部と化学的に結合しているため、溶出しにくく溶液本来のpH 値が測定できます。
その他の試験紙で弱緩衝液をpH 測定するにはガラス試験管の内壁に試験紙を密着させ、溶液を試験管に満たしてから約1分後に試験紙を溶液に浸したまま、試験管越しにカラースケール(変色表)と比較照合し判定します。


測定時における妨害について
pHメーター:酸化還元剤、有機溶媒や粘度が高い溶液ではうまく測定できない場合があります。
試験紙:酸化還元剤、アルカロイド、タンパク質やアルコール等の有機溶剤は試験紙の指示薬と反応し、変色を妨害する場合があります。


測定温度について
pHメーター:+10~40℃の溶液で測定できます。+10℃未満、もしくは+40℃超ではメーターディスプレイに警告が表示されます。
試験紙:約+40℃以上の溶液では試験紙の指示薬が溶出することがあり、正確な測定ができない場合があります。


保管方法について
pHメーター:高温多湿、ほこりの多い場所や直射日光の下で保管しないでください。ストリップ電極は開封後、使用期限に関わらず速やかに使用してください。
試験紙:日光、高温多湿、酸性やアルカリ性ガスに曝さず風通しの良い乾燥した冷暗所に保管し、開封後は使用期限に関わらず速やかに使用してください。
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

タグ

お問い合わせ

CONTACT

お問い合わせは、以下メールフォームからお寄せください。

取扱製品は理化学・試薬・医療器・機械工具等の専門業者様経由で販売しております。